プロフィール

Author:チェリーク
モリアンサーバーで活動中です
メインキャラ・・・チェリーク(人間)
サブキャラ・・・シヴァリエ(エルフ)
活動チャンネル・・・4
フレンドを増やすためにサブで別ギルドに入ろうか迷う、今日この頃です

当ブログはリンクフリーですので、気軽に貼って頂けると嬉しいです

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ープロローグ8ー

ー仮眠室内ー
 チェリーク「私は・・・間違っているの・・・・・?」
 ベッドの上でチェリークは小さい声で言った。
 彼女にしては珍しく、弱々しい声だった。
 ビオ「いきなり、どうしたの?」
 ビオは心配そうにチェリークの顔を覗き込む。
 チェリークは眠気がなくなったのか、ベッドから降りた。
 チェリーク「ビオ、役目とはいえ人間を守ろうとすることは正しいと思う?」
 ビオ「え、いきなり、何でそんな・・・。チェリークは『あの惨劇』を繰り返したいの・・・・!?」
 チェリーク「そうじゃない。『あんな出来事』は二度と起きて欲しくない。でも・・・。」
 ビオはチェリークの言いたいことをなんとなく理解したようだ。
 ビオ「チェリーク、ちょっと座って。」
 チェリークはベッドの傍に座った。
                   mabinogi_2008_12_24_003.jpg
 ビオ「魔族との戦いだけではなく、人間達にやられたこともつらかったよね・・・。だけど、魔族の味方になったら多くの人々が亡くなる。その中にはチェリークが探している『救世主達』もいて、彼らは自分達が持っている『エリンを救う力』に気づかないまま死ぬでしょうね。それでもいいの?」
 チェリーク「それは嫌だけど・・・。」
 ビオ「それに、今までかかわってきた人達を失う可能性も十分にある。我はスプライトだからほとんど人間と話したことは無いけれど、亡くなって欲しくない人はいるよ。チェリークには、失いたくない人はいないの?」
 チェリーク「・・・・・!」
 色々な人達の顔が頭の中に浮かんだ。
 本来は禁止されていることなのに暇を与えてくれた、ジェームス司祭。
 いつも来るたびに温かく迎えてくれる、ベアンルアの女性従業員さん達。
 見た目は怖いがとても親切な、ルーカス。
 一番思い浮かんだのは、この部屋を貸してくれたルアだ。
 彼女は自分の話を信じ、自分のために難しい占いに挑戦しようとしてくれた。
 そんな彼女を含めたイメンマハの人々を、失いたくはない。
 チェリーク「私、必ず全員の『救世主』を探し出してみせる。彼らに『もう一度』会いたいし、大切な人達を守りたいから。正しいかどうかではなく、私がそうしたいからこそやらなくてはならないんだよね・・・。」
 ビオ「そうだよ・・・!」
 チェリーク「もう大丈夫、迷いは無くなった。」
 
 
 長い夜が明けた。ベアンルアの入り口からチェリークとルアが出てくる。
 魔族との戦闘が起きたときに備えて、チェリークの服装は動きやすいものに変わっていた。
 チェリーク「本当に有難うございました。」
 ルア「ふふ、どういたしまして。占いの結果は役に立ちそうかしら?」
 チェリーク「はい、とても助かります。」
 ルアは優しく微笑んだ。
 ルア「じゃあ、頑張ってね。あきらめちゃだめよ?」
 チェリーク「もちろんです。では、また。」
 ルアと別れた後、イメンマハの正門に向かって歩いた。
 正門に近づいたとき、振り返ってイメンマハの町を少し見ていた。
                   mabinogi_2008_12_26_005.jpg
 ビオ「しばらく、ここには戻ってこないかな?」
 周りに人が居ないのを確認してからビオが姿を現した。
 チェリーク「たぶん、そうだと思う。」
 ビオ「ちょっと、寂しいかもね・・・。」
 チェリーク「そろそろ行こうか。」
 チェリークは正門の外に向かって歩き出した。
 向かう場所は・・・『ラビダンジョン』

リンクについて

 こんにちは〜
 連続投稿してすみませんorz
 実は、ある程度話が進んだということで当ブログをリンクフリー状態にします。
 できればコメント欄かゲーム内でご報告してもらえると助かりますが、勝手に貼って下さっても構いません(笑)

 それと、新しくリンクを追加させて頂きました。
 私がマビ内でお世話になっている方のブログです。
 宜しければ、見て下さい^^

 ー追伸ー
 気がつけばプロローグが7まで進んでしまい(もはやプロローグではないですよね・・・。)、そろそろ一人で作るのが難しくなってしまいました。
 なので、物語の製作に協力してくださる方々を募集しようと思います。
 詳しいことは別の記事に書く予定ですので、興味のある方は読んで下さい><
 長文失礼しました。では、また次の記事で^^

ープロローグ7ー

ーベアンルア(仮眠室)ー
 気がつくと、そこは何処かのダンジョンの内部のようだった。
 チェリーク(此処は・・・マスダンジョン・・・・・?)
 全体的に暗く、オレンジ色の壁を見てそう判断した。
 チェリーク(私、何で此処に・・・・?)
 辺りを見回すと、誰も居ないようだ。そこにはチェリークしか居ないはずだった。
 だが・・・・・
 チェリーク「・・・・・・・誰!?」
 チェリークは『何かが居る』気配を感じた。
 ???「ようやくお会いできましたね・・・。」
 チェリークが声の主の方に振り向くと、そこに『それ』はいた。
 チェリーク「ゴーストアーマー・・・・。」
 チェリークの目の前には、何体かのゴーストアーマーが立っていた。
 チェリーク「私を・・・殺すおつもりですか?」
 今は武器を装備していない。戦うとしたら素手になってしまうが、そう簡単にやられるわけにはいかない。軽く身構えた。
 しかし、ゴーストアーマー達に、戦う気は無いようだ。
 ゴーストアーマー1「今はそのつもりはありません。ですが場合によっては、いずれそうせざるを得ないことになるでしょう。あなたを此処にお連れしたのは、あなたに『忠告』をするためです。」
 忠告とは一体どういうことだろうか・・・。チェリークは怪訝な表情をかすかに浮かべた。
                   コピー 〜 mabinogi_2008_12_24_005
 ゴーストアーマー2「娘、あなたは『過去』をお忘れか。『あのようなこと』があったにもかかわらず、何故人間の味方をなさるのです?」
 チェリーク「私は人間です。同じ人間を守ろうとするのは、当然のことです。」
 ゴーストアーマー3「いいえ、あなたは人間ではない。あなたが探している方々もそうです。見た目は人間でも、持っている『力』は人間以上です。それは、あなた自身がよく理解していますよね?」
 チェリーク「何をおっしゃっているのですか?そもそもあなた方魔族が何もしなければ、『あのようなこと』は起きなかったのです。」
 ゴーストアーマー4「しかし仮に私達魔族が人間達に何もしなかったとしても、あなたが生きていられたかどうかは分かりませんよ。」
 チェリークはゴーストアーマー達を睨んだが、何も言えなかった。
 確かにそうだ・・・・。自分達は人々を救おうとしたのに、人々に感謝されることなど無かった。
 チェリークは自分の『使命』を果たすことが正しいことなのか、分からなくなった。
 ゴーストアーマー5「私達はあなたを含めた『力』をもつ者達を、なるべく戦いで失いたくはありません。もしあなたが私達に抵抗するようであれば、魔族によって仲間全員抹殺されることを覚悟して下さい。」
 チェリーク「・・・・・・・・・。」
 ゴーストアーマー6「しばらくは私達は何もしません。それまでに、よくお考えになって下さい。人間の味方をすることが、果たして正しいのか・・・・。その答えによって、私達の動きも変わるでしょう・・・。」
 ゴーストアーマーのうち一体がそう言った瞬間、目の前が真っ白になった・・・。
 ビオ「・・・ク・・・・・チェリークしっかりして〜!!」
 チェリーク「・・・・あれ・・・・ビオ・・・・・?」
 視界がもとに戻ると、ルアに案内された仮眠室のベッドの上で寝ていたことが分かった。
 ビオ「どうしたの??ずっとうなっていたから、どうしたのかと思ったよ〜・・・。」
 チェリーク「・・・ごめん、心配かけたね・・・・。」
 チェリークはビオの頭(?)をなでた。
 あれは、夢だったのであろうか・・・・・・・。
 チェリーク「私は・・・・間違っているの・・・・・?」

ープロローグ6ー

ーベアンルアー
 ベアンルアの中は全体的に赤で統一されている。働いている従業員全員の髪の色も赤なのだから、驚きである。但し、例外も居るが・・・・・・。
 チェリークがベアンルアに入った途端、手の空いている女性従業員達が集まってきた。
 女性従業員A「いらっしゃいませ〜!あら、お嬢ちゃん久しぶり〜。」
 チェリーク「こんばんは。あの、『ルア』さんはいらしゃいますか?」
 女性従業員B「居るわよ〜けど残念、今日は私達がお相手じゃないのね・・・。でもいいわ。『ルア』さんのお気に入りの一人だしね!あのピアノのところよ。」
 通常、ベアンルアに子供は入場出来ない。なので女性従業員たちにとって、チェリークの相手をすることは新鮮に感じるのだ。おそらくチェリークでなくても、子供なら誰にでも彼女らは寄って来るであろう。
 ピアノのあるところを向くと、店内には赤いテーブルと椅子がいくつかあるが、一階の端には少し広い空間がある。中心には赤いグランドピアノが置いてある。
 その横に・・・『彼女』は居た。
 『彼女』のところに行く前に、チェリークは室内の一階のカウンターに居るオーナーに挨拶しに行った。ベアンルアのオーナーは、この店の店内に居る、唯一の「男性」だ。
 ちょっと怪しげな微笑を浮かべて、危険な香りをを漂わせるそのオーナーの名前は・・・・・・「ルーカス」
 チェリーク「こんばんは、ルーカスさん。今、『ルア』さんの手は空いていますか?」
 ルーカス「おお、チェリーク。久しぶりだな。『ルア』なら、今は誰の相手もしてねぇな。」
 ルーカスが着用している服は黒く、髪の色も黒い。ベアンルアの赤の例外は、彼である。
 チェリーク「ありがとうございます、では。」
 ルーカス「っは、相変わらずあっさりしてんな〜。」
 ルーカスに礼を言った後に、ピアノの横に立つ女性のもとへ向かう。
 その女性は、この世の者とは思えないくらいの美貌の持ち主だった。
 そう、彼女こそが・・・・『ルア』である。
                  mabinogi_2008_12_15_014.jpg
 チェリーク「こんばんは、ルアさん。」
 ルア「あら?チェリークさん!久しぶりね〜。」
 ルアが作業着として着用しているのは、きつめのコルセットと、黒いドレスだ。肌の露出は多いが、淫靡さはまったくない。むしろ、優美さを感じさせる。肩にかかっているワイン色の美しく赤い髪は、他の従業員達よりもいっそう輝いている。彼女を【精霊】だと思い込む者も少なくは無いはずだ。
 しかしルアは、正真正銘の人間である。
 ルア「今日はどうしたの?もうかなり遅い時間よ。」
 チェリーク「ルアさんに、大切なお願いがあるのです。いきなりで厚かましいかもしれませんが、どうしてもあなたの力が必要なんです。」
 ルア「それは、私にしか出来ないことなの?」
 チェリーク「はい、ルアさんにしかこんなことは頼めません。」
 ルアは今まで多くの人とかかわっている。故に、普通の人々にとって少女が何の感情も無いように見えたとしても、ルアはチェリークの青い瞳からその真剣さを見抜くことが出来た。
 ルア「・・・分かったわ。私の占いの力で、チェリークさんを導いてあげる。何を占って欲しいのかしら?」
 チェリーク「実は、このエリンの何処かに『魔族によって封印された人間』がいるようなのです。・・・こんなことを申し上げたら、周りの人はきっと私のことを変だと思うかもしれません。でもこれは真実で、私はどうしても、その人の封印を解かなくてはならないのです。でも、その封印されている場所が・・・分からないんです。」
 ルアは初めかなり驚いている様子だったが、チェリークを馬鹿にすることはなかった。
 彼女は、優しいのだ・・・・・・。
 ルア「ふ〜ん・・・。つまり、その『封印された人間』の居場所が知りたいのね?」
 チェリーク「そうです。」
 ルアは少し悩んだ。
 ルア「う〜ん、占えないことは無いんだけれど・・・。占星術は本来、占いたい人本人の生年月日から分かる、それぞれの星の位置や角度から占いたい日と合わせて占うのね。でも今回はあなたの運勢を占うのではなく、生年月日も何も分からない人について占うのだから、難易度はかなり高いわ。ちょっと時間がかかるけど、チェリークさんの頼みだもの。挑戦してみるわ。」
 チェリーク「助かります。すみません、仕事の妨害ですよね・・・。」
 ルア「気にしないで、これも仕事の一つなんだから。それより、そろそろ寝ないと、明日倒れちゃうわよ?良かったら、ここの仮眠室を使って。」
 チェリーク「え、そんな、そこまでお世話になるのは悪いです。」
 ルア「いいのよ、どうせ誰も使っていないし。それに、他の仕事もあるから占いが終わるのは明日になると思うの。ずっと待っているくらいなら、今のうちに睡眠をとらないと、ね。」
 ルアは本当にチェリークを心配して言ってくれているのが、少女にも伝わった。
 チェリーク「有難うございます。お言葉に甘えて、そうさせて頂きます。」
 ルアはチェリークを仮眠室に案内した後、他のお客の接待に向かった。そして店が閉店した後に、占いに取り掛かった。
 どれくらいの時間がかかったのかは分からないが、思いがけない結果が出た。
 ルア「『ラビダンジョン』・・・・!?」
 そこが、『封印された人間』の・・・・・・・『居場所』だった・・・・・・・・・・。

ープロローグ5ー

ーイメンマハ(ベアンルア前)ー
 イメンマハには、昼間には入れない店がある。つまり、夜しか開店していないのだ。その店は、一般の子供が入ることはかたくお断りしている。あくまで商売の対象とされていないからだ。
 そこは、毎日の仕事などで疲労している大人達の精神を癒すことを商売としている。
 その店の名前は・・・「ベアンルア」
 入場するためには、夕方頃に突如現れるガードマン達から入場券を購入しなければならない。中に入ると魅力的な女性従業員達がお客様を温かく迎えてくれるそうで、その人気ぶりは劣ることが無い。
 さらに、この店では一番人気を誇るメインの女性従業員がいるとか。聞くところによるとその女性は毎日居るわけではないらしいが、占いが趣味のようで、悩みのあるお客様の運勢を占ったりして見事解決へと導いているらしい。
 チェリークとビオ(本名はビオトープ)はその「ベアンルア」の近くに来ていた。
 どうやってケオ島から短時間でイメンマハに戻れたのかは、不明である。
 チェリーク「・・・ビオ、悪いけどそろそろ姿を隠してくれない?」
 チェリークは(淡々とした口調は変わらないが)ささやき声で言った。
 ビオ「え、どうして?」
 チェリーク「聖堂周辺ならまだしも、こんなところにスプライトが普通に居たら、町中が大騒ぎになる。」
 チェリークの意見はもっともである。町の住民にビオを見られた場合、ダンジョンからモンスターが襲ってきたと勘違いされかねない。
 ビオ「う、そうだね・・・。でもその前に聞くけど、本当に『魔族によって封印された人間』の居場所が分かるの〜?」
 チェリーク「可能性はある。『彼女』なら、分かるはず・・・。」
 ビオ「だといいけど〜・・・。」
 ビオがそう言った瞬間、チェリークのそばからビオの『姿が消えた。』おそらくそこに『居る』のであろうが、ビオの姿が見えなくなったのだ。これも普通のスプライトには見られない現象である。
 ビオが姿を隠したのを確認したチェリークは、ベアンルアの前にいるガードマンの前に行った。
                   mabinogi_2008_12_15_004.jpg
 ガードマンは、こんな夜中に子供の少女が居ることに初めは驚いたが、すぐに『常連』だと気づいた。
 ガードマン「いらっしゃい、ベアンルアへようこそ。」
 チェリーク「こんばんは。今日は『彼女』はいらっしゃいますか?」
 ガードマンは正直、この無表情な少女が少々苦手であった。しかし、少女は『彼女』のお気に入りであり、イメンマハでも毎日良く働いているとかで、住民からもまあまあの人気がある。手荒な扱いは厳禁だ。
 ガードマン「今日は居ますよ。入場されるのであれば、入場券を購入して下さい。」
 チェリークは手持ちの財布から1000ゴールドを取り出し、ガードマンに渡した。
 ガードマン「お支払いを確認しました。この入場券を持ってお入り下さい。では、良い時間を!」
 入場券を受け取ったチェリークは、ベアンルアの入り口に向かった。
 果たして『魔族によって封印された人間』の居場所を、そこで知ることは出来るのであろうか・・・・。

ープロローグ4ー

ーケオ島・地下ー
 地上ではゴーレム達のうめき声と共に、地響きが続いている。休むことなく、ゴーレム達の活動は続いている・・・・・。
 ゴーレムは意思の無い兵器だ。しかしもしあるのだとすれば、何十年も前に人間達の手によって廃棄されたことを、今でも恨み・憎しみ・悲しんでいるのであろうか・・・。
 今の私達に、このことについての真実を知る手段は無い。
 だがもし、それを知るときが来るのだとしたら、私達人間はゴーレムとどう向き合うべきなのだろうか・・・?
 ・・・失礼、話がずれるところでした。そんな地上とはまったく縁がない地下に、水の精霊『アル』はひっそりと身を隠して過ごしている。
 チェリークの話を聞き終えたアルは、小さくため息をついた。
 アル「・・・・やはり・・・・・・。」
 意外にもアルに驚いている様子は無い。それどころか、もともとすでに予感はしていたようだ。
 チェリーク「やはり・・・?ということは、アルさんにも何かあったのですか?」
 アル「最近、私に仕えているスプライト達が『邪悪なる力』の気配を感じ取っているのです。それも、『封印の力』だそうで・・・。前はそんなこと無かったのですが・・・。」
 チェリーク「封印・・・?『邪悪なる力』ということは、魔族の仕業ですか?」
 アル「そうですね。最初は原因が分からなかったのですが、あなたの話をお聞きして、全てがつながりました。」
 チェリーク「どういうことでしょうか?」
 アルは不安な様子で一度深呼吸をしてから話し始めた。
 アル「チェリークさんなら、今回の件が自分の『役目』と関係していることくらいは、お分かりですよね?・・・実は、魔族はその『役目』を果たそうとするあなたの邪魔をするためにやったことだと私は思います。理由は・・・スプライト達に調べさせた結果、場所は不明ですが、その『封印』されているのは『人間』のようなのです。」
 チェリーク「・・・・・まさか・・・・・!?」
 チェリークは思わず口元を両手で覆った。それほど強いショックを受けたのだろう。
 アル「・・・チェリークさんのご想像どおりです・・・・。」
 ずっと黙っていたビオも、何も話せずにはいられなくなったようだ。
 ビオ「じ、じゃあもうその『封印』を解くことは出来ないのですか??」
 アル「出来なくはないですが、そもそも場所が分からない限りは・・・・。」
 アルは自分が今だ外に勇気を持って出ることが出来ないため、力になれないことを悔やんでいるようだった。
 チェリーク「・・・大丈夫です、場所を調べる方法は他にあります・・・!なので、その『封印』を解くにはどうすればいいのか教えてください・・・!」
 チェリークに明らかに根拠はあるようだった。
 アル「封印を解くには、まず『邪悪なる力』を消し去らなければなりません。それについては、ここにある水を使ってください。他の水とは違い、私の聖なる力が込められていますので、効果はあります。あとは・・・・チェリークさんと、ビオトープのそれぞれの『力』が必要です。」
 ビオ「え・・・私達の『力』を合わせるのですか??」
 アル「そう・・・・。貴方達は『運命共同体』なのですから、お互いに『力を補い合う』のです。封印解除の呪文はもちろん教えますので、出来るはずです。」
 アルには確信があるようだ。
 チェリーク「・・・分かりました。必ず解いてみせます。・・・ビオ、協力をお願いしてもいい?」
 ビオ「もちろん!!」
 アル「では・・・・。」
 アルが何か呪文を唱えると、真下の池から水が入ったビンが出現した。
 アル「これを・・・。」
 アルはそのビンをチェリークに差し出した。
 チェリーク「有難うございます。何とお礼を言ったらいいのか・・・。」
 アル「お礼の言葉は不要です。貴方の行動を魔族が黙ってみているとは限りませんので、どうかお気をつけて・・・・。それと、封印解除の呪文は・・・。」
 アルは小さい声でチェリークに呪文を教えた。
 チェリーク「なるほど・・・覚えました。では、さっそく場所を調べに行くことにします。では、また・・・。」
 ビオ「アル様・・・・・・また会いに来ます!!」
 アル「ビオトープ、チェリークさんをしっかり支援するつもりで行きなさい。」
 ビオ「はい、了解しました!・・・って、ちょっとまってよチェリーク〜・・・・。」
 チェリークとビオが遠ざかって行く様子をアルはずっと見守り続けた。
                  mabinogi_2008_12_15_006.jpg

 アル「チェリークさん、どうか頑張って『役目』を果たしてください・・・。『導き者』として、エリンを危機から救う『救世主達』を探し出すのです。もう二度と、『過去の悲劇』を繰り返すことがないように・・・。」

ープロローグ3ー

ーケオ島ー
 ムーンゲートを通った瞬間に、景色が変わった。ここは「ケオ島」と呼ばれているのだが、イメンマハとは明らかに雰囲気は違う場所だった。反対といってもいい。
 空気は重く、空は果てしない闇色だ。
 何故だろうか、特に意識はしていないのに、心の奥から激しい憎悪を感じさせる。
 それは、夜だからこそなのだろうか・・・?
 おそらく昼間でも同じであろうが、夜はあたり一面が闇に支配されるときだ。
 この場の威圧感はその分・・・・強い。
 ビオ「うう、いつ来てもここは怖いね・・・。そのうち『アル』様が襲われてしまわないかすっごい不安だよ〜・・・・。」
 怯えているビオは少女の後ろにくっついて浮かんでいる。
 少女「怖い・・・か。ここにはビオの仲間がいるでしょう?」
 分かっていると思うが、少女に怯えている様子は無い。
 ビオ「た、確かに同じスプライトはいるけど、敵とみなされて攻撃してくるし・・・・。それに、ここにはゴーレムが大量にいるんだし、怖くてあたりまえだよ〜・・・・・。」
 ゴーレムとは過去にエリンで起きた魔族との戦争に、人間が対抗して作った意思を持たない、魔法で動く兵器である。
 戦争が終わっている現在はこのケオ島に廃棄されているが、いつからか動けないはずなのに活動を再開し、訪れる冒険者達を襲っているという。
 ビオ「とりあえず、早く『アル』様のところに行こうよう・・・。」
 少女「分かってる。」
 少女はケオ島の中心に向かって歩き出した。中心に近づくにつれて、何か地下へ続く階段らしきものが見えてきた。運がよかったのか、近くにゴーレムは居ない。
 中に入ると、怖さや憎悪は感じなかった。
 だが、その代わりに感じるのは・・・・深い悲しみだ・・・・・。
 目の前に短い通路があり、両脇には青く光る水が流れている。
 通路を歩き終えると若干広い部屋になる。部屋の真ん中には、小さな池みたいのがあり、水はここに集まっているようだ。ここまでなら、単に「すごくきれいな水が集まっている部屋がある。」と皆言うに違いない。
 だがそこには驚くべき光景があった。小さな池の中心に、「人の姿に似ている者」の姿があった。
 そう、あくまで「人に似ている」のであって、その者は女性ではあるが、人間ではない。
 その証拠に、その者は池の上に浮かんでいるのだ。さらに人間の耳に当たるところには魚の鰭みたいなものがついている。
 しかし、だからといって決して醜く、恐ろしい姿をしているのではない。むしろ・・・逆だ。
 とにかく・・・・・・美しいのだ。
 まるで部屋に流れている水をそのまま形にしたよう・・・・。
 明るいブルーの髪、透き通るような肌など、彼女は非の打ち所がない美女である。
 一つだけ気になるのは、彼女の目だ。その青い瞳は、少女の瞳以上に測り知れないほど・・・・深い。
 手を触れようと近づくと壊れてしまいそうな、あるいは消えてしまいそうなほど、彼女は儚く見える。
 そんな彼女は【精霊】とよばれていて、そして彼女こそが・・・『アル』だ。
                    mabinogi_2008_12_12_007.jpg

 少女「こんばんは、アルさん。」
 アル「お久しぶりですね・・・『チェリーク』さん。」
 忘れるところだったが、少女の名は「チェリーク」という。
 チェリーク「お久しぶりです。」
 ビオ「アル様・・・!アル様お久しぶりです〜!!」
 ビオはアルと会えたことが嬉しくてたまらないらしく、はしゃいでいる。
 アル「久しぶりね・・・『ビオトープ』・・・。」
 実は・・・ビオとはニックネームであり、本名は「ビオトープ」である。
 ビオ「もう、アル様、こんな危険なところにいつまでいらっしゃる気なのですか??我はアル様がゴーレムたちに襲われないか不安でたまらないです〜!!」
 アル「ビオトープ・・・ここはあたたかいの・・・私には。だから、分かってね・・・。」
 ビオ「アル様〜・・・。」
 ビオは完全に納得したようではないが、それ以上は何も言わなかった。
 チェリーク「誤解とはいえ、人間に石を投げられたことがあるのだから、仕方が無い。外に出るのはさすがにつらいでしょう・・・。」
 アル「ありがとう、チェリークさん・・・。でも、御気を使わせてしまいましたね。あなただって、つらかったでしょうに・・・。過去に、あなたがえr・・・。」
 チェリーク「アルさん、そんなに心配しないで下さい。私は大丈夫ですから・・・。」
 チェリークはアルの言葉を途中で止めた。もしかしたら、思い出したくないのかもしれない。
 いや、あるいは『いつも思い出している』からこそなのかもしれない。
 アル「・・・ところで、わざわざここに来るということは、私に何か御用があるのでしょう?」
 チェリーク「はい。実は・・・。」
 チェリークは朝にジェームスから聞いた話を語り始めた。
 そのときも無表情だったが、昔を思い出したせいなのか、いつもとは違い、どこか悲しそうな雰囲気があった・・・・・・。

ープロローグ2−

ーイメンマハ・夜ー
 少女は聖堂の外に出た。僅かに気温が下がり、美しく澄み渡った夜空が広がる。
 それでも、やはり少女は表情一つ変えない。
 少女「おいで、ビオ。」
 そう言って歩き出した少女の後ろに突如、淡い緑色の【光の球体】が現れた。
 いや、違う。その球体には四枚の羽根がついてる。そして・・・浮かんでいるのだ。
 この【光の球体】らしきものは生物で、エリンではこう呼ばれている。
 「スプライト」 と・・・。
 その神秘的な姿から【妖精】とも呼ばれているが、人間の少女と一緒にいる光景はまずありえないはずだ。彼らは普段はダンジョンなどに生息し、訪れる人々を襲うモンスターだからだ。
 しかし、少女に「ビオ」と呼ばれたこのスプライトは彼女を襲うどころか懐いているようだった。
 さらに・・・・・
 ビオ「ねえ、こんな遅い時間に何処へ、どうやって移動するの?」
 なんということだろうか。人間の言葉を話せるスプライトなど、今まで見たことある者はいないであろう。
 少女「・・・ムーンゲートで移動する。」
 そばに居るスプライトが話せることは、少女にとっては当たり前のようだ。
 ビオ「ムーンゲートを使うの?今夜の行き先って何処だったかしら・・・。」
 因みに口調から、ビオは女性型のスプライトだということが分かる。
 数分が経ち、イメンマハのムーンゲート前まで来た。
                   mabinogi_2008_12_12_005_20081213114824.jpg
 少女「今夜の行き先は・・・ケオ島。」
 突然少女が言った。
 ビオ「・・・え、本当に!?『アル』様にお会いするの??」
 何故かビオはとてもうれしそうだった。その証拠に淡い光が強くなった。
 少女「そう、会いに行く。」
 ビオ「・・・でもそれって、やっぱりこれから起きることが、止められないということなんだね・・・。」
 そう言った瞬間、限界まで強くなっていた光は、本来よりも小さくなってしまった。
 相変わらず無表情のままの少女は、生命の息吹を感じさせる緑色のスプライトを連れて、ケオ島へのムーンゲートを通って行った・・・・。

ープロローグー

ーイメンマハ聖堂ー
 朝日が窓から差し込み、建物の中を通り抜ける。その光に一切の穢れはなく、純粋で、見る者がため息をつかずにはいられないほど美しかった。
 そこに、行く筋もの光の間を歩く少女の姿があった。
 おそらく聖職者なのだろう。真っ白い礼服を着用している。
 穏やかで、笑顔が似合う少女を連想しそうだが、よく見るとそれは間違っていたことに気づく。
 無表情なのだ。
 そこには何の感情も読み取れない。目の前に広がる幻想的な光の柱など、まるで眼中にないようにさえ見える。
 やがて入り口までたどり着き、扉を開ける。少女の視界に、一人の男性の姿が入った。
 服装や落ち着いた雰囲気を見る限り、こちらは司祭なのであろう。
 少女「おはようございます、ジェームス司祭。何かお呼びでしょうか?」
 少女の口調は淡々としていて、冷たい印象が残る。
 ジェームスとは目の前の男性の名前らしく、彼は振り返った。
                     mabinogi_2008_12_10_005_20081213114427.jpg

 ジェームス「ああ、おはよう。君を呼び出したのは他でもない。実は、私は恐ろしい夢を見たのです。」
 少女「恐ろしい夢・・・ですか?」
ジェームスは平常心を保とうとしているようだが、顔にでている怯えの色は隠しきれていなかった。
 少女「どのような夢だったのですか?」
 いくら恐ろしかったとはいえ、わざわざここまで呼び出しておいて、自分の夢を話す必要があるのであろうか・・・。少女はそう思っていた。
 ジェームス「本当に恐ろしかった・・・。何故かイメンマハに人間の集団が攻めてきたのです。いや、もしかしたら魔族に味方している人間なのでしょうが・・・。
何十年か前のイメンマハの惨劇に、とてもよく似ていました。
ウィロウ司祭も同じ夢を見たらしく、頭を抱えていましたよ。
確かにたかがは夢ですが、何かとても嫌な予感がするのです。」
 話を聞いているうちに、少女の表情は驚きに変わっていた。
 少女「そうでしたか・・・ついに、その時が来てしまいましたか・・・・・・。」
 ジェームス「あなたと初めてお会いしたとき、あなたは『エリンの終わりを食い止めるためにも、ここで祈りを捧げたいのです。』とおっしゃっていましたね。私は最初、どうかしているのかと思っていましたよ。しかし、そうではなかったようですね。」
 ジェームスが話を終えたときには、少女はすでに何かを決心したようだった。
 少女「ジェームス司祭。大変申し訳ありませんが、少し暇を頂けませんでしょうか?」
 ジェームス「・・・本当はいけないことですが、いいでしょう。私はもともと、あなたと『あの子』の関係には、何か意味があるのだろうと思っていました。あなたの『役目』が祈りを捧げること以外にあるのであれば、それをやり通すことが大切でしょう。ただし、くれぐれも気をつけて行って下さい。私の頼みは、それだけです。」
 少女「有り難うございます。では、今夜中に失礼させて頂きます。」
 ジェームスに感謝を述べる少女の瞳は、どこまでも深く、どこまでも透明な青色だった・・・・・。
こんにちは、初めまして^^
私はオンラインRPG「マビノギ」のモリアンサーバーで活動している者です。
この度は前々からやってみたかったということで、「マビノギ」のキャラクターを使って「物語」を作ることにしました。
学生ということもあり、更新する時期がバラバラかもしれませんが、最後まで作っていけるよう努力しますので、宜しくお願い致します。
最初は試しに個人で挑戦してみますが、慣れてきましたら本格的に主人公などの出演して下さる方々を募集したいと思います。
では次の記事から始めさせて頂きます。
失礼します。

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