プロフィール

Author:チェリーク
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ーダンバートン・ヒーラー家ー
 その日の夜。
 竜義「チェリーク、話があるんだがちょっと良いか?」
 現在、竜義はチェリークが借りている部屋のドアの前にいる。
 チェリーク「はい、何でしょうか?」
 マヌスは2人のために部屋を余分に用意してくれているのだ。
 竜義「入るぞ。」
 よくそんなに部屋があるな・・・とつくづく感心してしまう。
 チェリーク「どうぞ。」
 ドアを開けて中に入ると、ビオが堂々と姿を現していた。
 ビオ「随分と礼儀あるじゃない。」
 もう昼間の大人しげな様子は見られない。
 竜義「・・・俺は、一応騎士だ。それなりの礼儀はある。」
 ビオ「ふ〜ん。」
 いつも以上に冷めている竜義を見て、ビオはそれ以上言うのを止めた。
 チェリーク「え、竜義さん、記憶が戻られたのですか!?」
 戻ったのだとしたら、これからの活動もよりやりやすくなる。
 竜義「完全には戻ってない。
 だがこいつが、昔の記憶の一部を見せてくれた。」
 背中に差してある青い両手剣を顎で示しながら言った。
 竜義「俺は、イメンマハの『パラディン騎士団』に居たらしい。」
 チェリーク「その剣には、記憶を見せる力があるのですか・・・・。」
 信じられない、という感じでチェリークは言った。
 竜義「そうみたいだな。」
 このことについて詳しいことは、次の機会に話すことにしよう。
 竜義「そんなことよりも、お前に聞きたいことがある。」
 チェリーク「はい、何でしょうか?」
 竜義「お前達のことを、全て話して貰うぞ。」
 5秒くらいの間が空いた。
 チェリーク「・・・はい?どういうことでしょうか??」
 何のことを言っているのか、さっぱり分からないようだ。
 竜義「言ったとおりだ。」
 チェリーク「言ったとおり、ですか・・・?」
 正直、チェリークは分からないふりをしているのではないかと疑いたくなった。
 竜義「はっきり言わないと分からないか・・・。」
 チェリーク「私たちのこと全てって言われましても・・・・・・。」
 竜義「お前は俺と最初に会った時、救世主たちの役目等について話したよな?」
 チェリーク「はい、そうですね。」
 彼女はしっかりと覚えているようだ。
 竜義「その時は流れで納得したが、
 お前は自分のことについてはほとんど話していない。」
 チェリーク「それは・・・。」
 竜義「答えて貰うぞ。」
 何が何でも聞き出さなければならない、という気持ちだった。
 しかし、対する少女はまだ彼の意図を理解しきれていない。
                   mabinogi_2009_11_01_007.jpg
 チェリーク「何も、話すことはありませんよ?」
 竜義「しらをきるつもりか・・・。
 だったら、俺が疑問に思っている事を全て言ってやる。」
 ちょっとやけになっていたが、チェリークが何も言わない限りはこうするしかない。
 自分達の傍に居るビオを見て、チェリークに視線を戻した。
 竜義「第一に、何故お前はスプライトをいつも連れている?」
 チェリークは目を少し大きく見開いた。
 予想もしていなかったことなのだろう。
 いや、あるいは予想していても今聞かれるとは思っていなかったのかもしれない。
 竜義「第二に、何故お前はビオが倒れると弱いんだ?」
 チェリークは軽く俯いて、しばらく黙っていた。
 そして、消えるような声で言った。
 チェリーク「ビオは、私にとって大切なパートナーだから、いつも一緒に居ます。」
 竜義の第一の質問の答えがそれだった。
 第二の質問には、彼女は一切触れなかった。
 それほど答えたくないのであろうか。
 竜義「パートナー?普通魔物をパートナーにする人間は居ない!」
 とはいえ、竜義の感情を激しくさせたのには変わりない。
 チェリーク「ビオは魔族に操られているような魔物ではありません・・・!」
 こちらはこちらで、少々激しく答えている。
 竜義「俺はビオが魔族に操られてるとは言ってないぞ?
 それに、何故そこに魔族が出るんだ?」 
 しまった、と言う表情を見せるチェリークだったが、今更遅い。
 これでは、ますます怪しい。
 チェリーク「本来のスプライトは、魔族に操られているものだからです。」
 竜義「何でお前はそれを知っているんだ?
 普通人間はそんなこと知らないぞ?」
 チェリーク「ビオを託して下さった方に聞きました。」
 その人物とは、どんな奴なのだろうか気になった。
 竜義「何故それを信じきれる。」
 チェリーク「私のことを考えて、ビオと引き合わせてくれた方です。
 信用できます。」
 竜義「お前のことを考えて?
 まるでお前のことを昔から知っているような奴だなそれは。」
 チェリーク「はい、その方はご存知です。」
 竜義「では、そのお前の昔のことを全て話すんだ。」
 話がずれてしまったが、それで話を終わらせるわけにはいかない。
 チェリーク「・・・・!?」
 それまでずっと黙っていたビオが心配して口を開いたが、
 ビオ「チェリーク・・・。」
 図書館で既に話せないと言っているビオには、口を挟む権利はないのだ。
 さすがに余計なことは言わなかった。
 チェリーク「それは・・・言えません。」
 竜義「何故だ?」
 チェリーク「・・・すみません、言えないのです。」
 竜義「・・・・・そう言えばある男が言ってたな。」
 質問に答えないチェリークを追い詰めるかのように、竜義は言葉を重ねる。
 竜義「お前の周りには、異常な気配が漂っていると。」
 チェリーク「!!」
 竜義「そう、まるでウィスプを8体従えているような力だとな・・・。」
 チェリーク「スチュアートさん、ですね・・・・・。」
 既に前から、彼女ははスチュアートに見抜かれていることは分かっていたようだ。
 竜義「声だけしか聞いてないから断言は出来ないが。」
 それでもこれは言える。
 竜義「ウィスプを従えているのは、この世で1人・・・。」
 彼はチェリークを睨みつけた。
 竜義「高等魔族、ブラックウィザードしかいない・・・。」
 深くため息をついた。
 単純に呆れたとか、そういう意味ではない。
 竜義「お前は最初に魔族ではないと言ったが、
 自分のことを全て話さない奴が魔族ではないと言いきれるのか?」
 チェリーク「ち、違います!私は魔族ではありませんっ・・・・!」
 必死に否定する姿さえも、今では嘘っぽく見える。
 ただ演じているだけなのではないか、と。
 竜義「だったら、お前のこと全て話せ。」
 もう何回、同じことを言っているのだろうか。
 自分でもよくわからなくなってきた。
 チェリーク「・・・・・そんな、そんなの言えるわけありません!」
 竜義「何故だ?魔族じゃないなら話せるはずだろう?」
 チェリーク「だって、今の竜義さんに言ったら・・・。」
 竜義「それともお前、『人間ではない』のか?」
 チェリーク「・・・・・・・・・・私は、人間です。
 でも・・・・・・・・・。」
 そこで彼女は言葉を詰まらせてしまった。
 もう限界だった。
 竜義「ちっ・・・・!」
 その瞬間、部屋に『ドスッ』という音が響いた。
 思わず目を瞑ったチェリークだったが、
 気が付くと彼女の顔の真横の壁に、青い両手剣が突き刺されていた。
 チェリーク「竜義さん!?」
 人の部屋を借りているんですよ、とは言えなかった。
 彼の目を見たからだ。
 いつも澄んでいる瞳が、何も映していない。
 怖い、と思った。
 剣を突き立てたまま、静かに竜義は言った。
 竜義「悪いが、お前が何も話さない以上・・・・・・俺はお前を信用しない。」
 壁から剣を抜き、背中に戻してドアに向かう。
 ドアを開け、振り向いた彼が言った言葉はただ一つ。
 
 
 「さようなら。」



 竜義が部屋の外に出て行くのを見送った後、チェリークはその場に座り込んだ。
 ビオ「チェリーク、ごめんね。何も言えなくて・・・。」
 しばらくしてビオがそう言った。
 チェリーク「ううん、ビオは悪くないよ。」
 そう言っておきながらチェリークは下を向いたままで、表情は見えない。
 チェリーク「何も話さなかった私に、責任があって当たり前だもの。」
 そう、他の誰かのせいには出来ない。
 現実が重くのし掛かる。
 チェリーク「・・・やっぱり、初めから『女神』の頼みを受けるべきではなかったのよ。
 そうすれば、大切な人たちを巻き込まずに済んだのだから。
 なのに・・・・・・。」
 考えれてみれば、自分は己の役目をほとんど果たせていない。
 少し前に戦った魔族の2人組み。
 その片方の女性と相対し、あっさりと自分は負けた。
 さらに竜義が危ないときに、助けることすら出来なかったのだ。
 『救世主たちが本来の力に目覚めるその時まで、彼らを守り抜く。』ことも
 使命の一つだったのに、だ。
 あの時朝になっていなかったら、今頃彼は亡くなっていただろう。
 こんな状態で、他の救世主たちを見つけることなんて出来るのだろうか。
 もともと自信は無かった。それでも希望はあった。
 でも今あるのは、測り知れないほどの不安だ。
 竜義の方が、もっと大きな不安を抱えているだろうに・・・・・・・。
 情けない気持ちで一杯だ。
 床に何かが落ちた。
 いつの間にか、チェリークの頬を透明な滴が伝っていた。
 チェリーク「何でこの道を選んでしまったのか、自分にも分からないよ・・・・・・・!」
 もう後戻りは出来ないし、このままじゃ進むことも出来ない。
 チェリーク「私、どうすればいいの・・・・・?」
 そのままチェリークは声を出さずに、静かに涙を流し続ける。
 彼女の傍らでじっと動かないでいる翡翠色のスプライトは、
 誰かに問うかのように虚空に向かって呟いた。
 ビオ「こんなんで『あいつ』を倒すことが出来るのかしら・・・・ね。」

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------------
 こんばんは。
 無事に8話を終えることが出来ました。
 緊迫した状態っていうのも結構難しかったです。
 まだまだ修行が足りないですね・・・。
 ところで一つどうでも良いお話を。
 私は物語を作るとき、大抵はssを撮ってから文を書きます。
 それで文を書いている途中で気づいたことなのですが、
 皆さん、今回のssをご覧になってこんなことを思いませんでしたか?
 この配置ですと竜義さんから見て左側に剣を刺したのなら問題ありませんが、
 仮に右側に刺していたら、窓を突き破っていますよねこれは(笑)
 ということでして、ここは見なかったふりでお願いします><
 さて、今回はこれで失礼させて頂きます。
 ダンバートンでのお話はまだ少し続きますが、次の目的地へ行くために頑張ります。
 それでは、また^^

 追記:一部言葉が間違っていたので修正しました。
    ご指摘して下さった方(念のため名前は伏せます)、ありがとうございました!
ーダンバートンー
 チェリークの治療が終わるまで、何をしていようか考えていなかったわけではない。
 ここに来てから、ずっとやっておきたいことがあったのだ。
 翌朝、竜義はヒーラー家の近くにある武器屋を通り過ぎ、
 その隣にある学校の敷地内へ足を踏み入れた。
 学校の建物の外では剣士育成のための授業が行われていた。
 気が向いたら自分も受けてみようかな、と思った。
 建物の中の一階は広いホールとなっている。
 中央に向かうと、大きなユニコーン像が前足を振り上げる姿勢で立っている。
 ユニコーンは伝説上の馬だと言われているが、最近エリンの各地で目撃情報が相次いでいるらしい。
 本当に存在するのかどうかは不明だが、もし存在するのだとしたら、
 きっとこの銅像とそっくりな姿をしているに違いない。誰もがそう夢見ている。
 その場から少し離れたところに、両側とも2階へと続く階段があった。
 ユニコーン像を前にした状態で向かった右側が魔法教室への階段、
 向かって左側は図書館となっている。
 図書館には様々な資料があり、ダンバートンの人々に多く利用されている。
 竜義は図書館に繋がっている階段を上り、巨大な扉を開いて中に入った。
 こちらもかなり広く、奥には教壇らしきものがある。
 学校の授業のときにもここが使われていることが分かる。
 竜義がここに来た目的は、もちろん本を読むためだ。
 自分が記憶を失っている今、必要な知識を集めておいたほうが
 後々役に立つと考えたのだ。
 この場所は、チェリークが教えてくれた。
 分野ごとに分かれている本棚をあさりながら、本を何冊か取り出していく。
 ある程度揃ったところで、教壇から入り口まで続いている
 道の上に腰を下ろして読み始めた。
 今のところ図書館には竜義のほかには誰も居ないので、
 周りを気にせずゆっくりくとつろぐことが出来た。
 しかし、誰も居ないというのは間違いだった。
 1時間くらい経過して、チェリークの様子を見に行こうかと思って顔げた時、
 突然目の前の空間に翡翠色の光が差し込んできた。
 眩しいほどではなく、綺麗で優しい光だった。
 何が起きたのかと思った瞬間には、よく知っている姿が目に入った。
 竜義「!」
 そう、そこにはいつもチェリークの傍にいるはずのビオが浮かんでいた。
 竜義「お前、チェリークと一緒にいたんじゃないのか?」
 もしかしてずっと近くに居たのだろうか・・・。
 ビオ「別にいいでしょ、ずっと姿隠してるの結構疲れるんだから。」
 呆れた表情を竜義は浮かべた。
                    コピー 〜 mabinogi_2009_11_07_002

 竜義「大雑把だな。
 あまり人が来ない所とは言えないし、人が来たらどうするんだ。」
 ビオはさも当然そうな口調で言った。
 ビオ「そんなのすぐに消えれば見た人だって幻だと思ってくれるわよ、多分。」
 竜義「そんなうまい話があるか・・・。」
 改めて何と大雑把なスプライトなのだろうと思った。
 ビオ「こんな所にスプライトが居るなんて、誰も思わないでしょ。」
 竜義「分からないぞ、イメンマハの惨劇みたいに
 魔族が街に攻め込んだこともあるし。」
 口に出してはっとした。
 イメンマハという街について詳しくは知らない。
 知らないはずなのに、竜義はイメンマハの歴史を知っていたのだ。
 一体何故・・・・・?
 ビオ「と、とりあえず、消えればこっちの勝ちよ!」
 何が勝ちなのかは分からないが、誰かと会話をしているだけでも今のことに悩まないで済んだのだからビオには感謝すべきだろう。
 竜義「大騒ぎになる前に、人の気配感じたら消えろよ・・・。」
 ビオ「分かっているわよ、もちろん。」
 本に目を戻して続きを読もうとしたが、何となくビオに聞きたいことがあって落ち着かなかった。
 竜義「ところで、あのエアウォークという魔族が言っていたが、
 何故お前が倒れると、チェリークが弱いんだ?
 見た感じ、そんな風には見えなかったが・・・。」
 チェリークにずっと聞きたくて、でも聞けなかったことだ。
 ビオ「う、随分痛いところ付くわね・・・。」
 意外なことを言われて、ビオは戸惑っているようだ。
 ビオ「それによく覚えていたわね、あの女が言っていたこと。」
 竜義「お前が飛び出した時、あの女冷や汗かいてたからな。
 あんなに必死になって止めていたら、誰だって覚えてるさ。」
 ビオ「なるほどね〜。」
 30秒くらいの間が空き、
 ビオ「でも、悪いけどそれは言えない。」
 きっぱりとビオはそう答えた。
 竜義「お得意の黙秘か・・・。飼い主が飼い主なら、ペットもペットか・・・。」
 ビオ「な、ペットって何よ!?私はペットじゃないわよ・・・。」
 ペットと言われて、相当不満そうだ。
 竜義「違うのか?てっきり俺はチェリークのペットだと思ってたがな。」
 ビオ「ちが〜う!私はチェリークの・・・・・とにかく、私には言える権利が無いの!」
 竜義「まあ良いさ、そのうち本人から聞き出すさ・・・。」
 ビオ「そうそう、言えるのはチェリークだけだよ。」
 そこまで言われては、チェリークに直接聞くしかないようだ。
 竜義「チェリークに聞くことは山ほどあるな・・・、
 救世主の力のことも、お前らのことも・・・。」
 疑問はたくさんある。
 いつか全てを理解するときが来るとしたら、なんて想像もできない。
 ビオ「・・・言えないことについては、ごめん。
 でもチェリークはきっと、自分の口で言うべきだと思っているはずだから・・・・。」
 ビオは申し訳なさそうに、小さい声で言った。
 竜義「はたして、あいつが言うのだろうかね・・・。」
 沈黙が漂った。
 ビオ「う〜ん、今すぐは無理じゃない?」
 思ったとおりの回答だ。
 竜義「だとしても、話して貰わなければ困るのはこっちなんだけどな・・・。」
 何も知らないというのは、精神的につらいことである。
 竜義「本当のことを話さない奴ほど、信じられない奴はいない・・・。
 せめて、救世主の力だけでも教えて貰わなくては・・・。」
 ビオ「だからと言って、強制的に言わせる手は駄目だからね?」
 竜義「時間があるなら話してくれるまで待つさ。・・・時間があればな・・・・・。」
 遠い目をして竜義は呟いた。
 竜義「奴等がいつ来るか分からない。
 それまでに、多少は力をつけなければ次に命は無い・・・。」
 ビオ「あいつら強かったもんね〜。」
 竜義「悔しいが、今の俺では絶対とは言えないが勝つことは難しいな・・・。」
 ビオ「そこはこれから何とかするしかないでしょ。
 まあ、本来はチェリークよりも強いはずだから大丈夫じゃない?」
 竜義「本来は、か・・・・。」
 本当にそうなのか、いまいち信じられない。
 竜義「せめて戦い方でも思い出せればいいのだが・・・・・・・。」
 やはりダンバートンの学校で、訓練を受けるべきだなと思った。
 竜義「さて、そろそろチェリークの治療が終わっているはずだ。戻るとしよう。」
 ビオ「うん。」

 それからもうしばらくしてヒーラー家まで戻ると、治療は既に終わっているようだった。
 チェリークは武器屋に剣の修理を頼みに行って来ると言った。
 竜義さんのも修理しておいたほうが良いですよね?
 と言われて改めて自分の剣を見てみると、かなり傷だらけだったことに気づいた。
 しかも、刃が結構欠けている部分がある。
 それほど、あのアルファルクの力は強かったのだ。
 途端にあの時の悔しさが込み上げてきた。
 とはいえ、いつまでも後悔しているわけにはいかない。
 何とか感情を押さえ込み、チェリークに剣を渡して一緒に修理してもらうことにした。
 因みに鎧の修理は、もっと損傷が酷かったそうで
 マヌスが昨晩のうちに武器屋に預けてくれた。マヌスは優しい人なのであろう。
 おかげで、次の日には着れる状態だった。
 竜義はまだ本を読み終えていなかったので、図書館の方へもう一度向かった。
 
 
 夕方頃になり、竜義はマヌスに包帯を取り替えてもらおうとヒーラー家へまた戻った。
 途中で武器屋に寄り、修理された剣を受け取った。
 ヒーラー家に着き、ドアを開けようとして一旦手を止めた。
 スチュアート「だから、あの子は危険なのです!
 今のうちに手を打っておくべきなんですよ!!」
 中からスチュアートの声が聞こえたからだ。
 マヌス「まあまあ、そう怒るな。だいたい、根拠はあるのか?」
 他にもスチュアートをたしなめるマヌスの声が聞こえた。
 どうやら少々言い合いになっているらしい。
 スチュアート「もちろんありますとも!」
 マヌスの質問に、自信ありげにスチュアートは答えた。
 いつものスチュアートとは、まるで別人みたいに彼は興奮している。 
 マヌス「ほう、どんな?」
 スチュアート「まず私のように魔法を専門に取り扱っている方たちは、
 魔族の気配に人一倍敏感なのです。
 私たちは学校で生徒に魔法を教えるだけではなく、
 街に魔族が侵入してこないか見張る役目も背負っているのです。
 そのため自分の住んでいる地域に出没する魔族について、
 詳しく知っている状態でなければならないのです。」
 スチュアートは軽く深呼吸をして、ゆっくりと言った。
 スチュアート「そして私は感じたのです。
 チェリークさんから、異常な気配が漂っているのを。」
 チェリークの名前が出てきたことに、驚いた。
 『あの子』とは、チェリークのことを言っていたのだ。
 マヌス「異常な気配・・・さっぱり分からんな。」
 首をかしげてマヌスは唸った。
 スチュアート「ここまで説明しても分かりませんか・・・・。
 分かりました。はっきり申し上げましょう。
 彼女は『魔族とよく似た』気配を持っているのです。」
 一瞬、背筋がぞっとした。
 何か、嫌な予感がする。聞くのを止めたくなったが、体が動くことを許さなかった。
 マヌス「・・・何だと??」
 マヌスもかなり驚いている。
 スチュアート「特に、この付近に居る中ではウィスプの気配と酷似しています。
 そして、かなり強い。まるで、ウィスプを8体以上引き連れているみたいな感じです。」
 マヌス「ガイレフの丘にまれに現れる、あいつと似ているな。」
 スチュアート「はい。どう考えても怪しくないですか?
 やはりアランウェンさんに頼んで、捕まえて幽閉したほうが安全ですよ!!」
 マヌス「待て、それは早すぎる。今は様子を見ようではないか。」
 冗談だろ、と言いたげにマヌスは苦笑している。
 スチュアート「はぁ・・・あなたのような気楽にしていられる人に
 私はなりたかったものですね。」
 皮肉を込めてスチュアートは呟いた。
 2人の会話を聞き終えて、その場にしばらく立ち尽くした。
 もともと、スプライトを連れていること自体がおかしかったのだ。
 チェリークは、『魔族』だったと言うのか・・・?
 だが、彼女は魔族でないと言っている。
 
 
 確かめる必要がありそうだ。



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 こんばんは。
 6話と同時に進めていましたので、7話は早く更新することが出来ました!
 今回はかなり長いです。ご了承ください・・・。
 7話の中間の会話はそこまで暗くはありませんが、
 後半はそうではないと感じられているはずです。
 次回の8話は、7話よりも緊迫した状態になりますので今のうちにお覚悟を(笑)
 それでは、また次の記事で^^

 追記:一部『リンクフリー』の方のブログをリンクに追加させて頂きました。
 これからも追加することもあると思いますが、
 不快に感じられた方は言って下されば表示を消します。
 失礼致しました。
ーダンバートンー
 しばらくして、ようやく竜義の治療が終わった。
 竜義「すまないな、夜中に急に治療してもらって。」
 包帯の上から傷口に触れても、さほど痛みを感じなくなった。
 治療してもらう前までは出血が収まっても動くたびに多少の痛みがあったので、とても助かった。
 マヌス「いやいや、どう致しまして。
 それにしても、思ったほど重症ではなかったのが驚きだな。
 普通ならもう手遅れになるところだったというのに・・・お前は運が良い。」
 竜義の様子を見て、安心したような表情をマヌスは浮かべた。
 チェリークを探しに行こうと思って立ち上がり、ドアへ向かう。
 すると丁度良いタイミングで、外からドアが開けられた。
 チェリーク「竜義さん!怪我はもう大丈夫なのですか??」
 入ってきたのは、チェリークだった。
 竜義「治療前と比べて、大分良くなった。軽い戦闘なら問題ない。」
 チェリーク「・・・それなら良かったです!」
 マヌスと同様、チェリークも安心を隠し切れないようだった。
 マヌス「さて、チェリークの怪我はまだ浅いようだが、どうするかね?
 必要なら女の助手を呼ぶが・・・・・。」
 ???「マヌスさん、傷薬ありました。いつも助かります。」
 突然マヌスの背後に、めがねを掛けた細身の男性が現れた。
 歳は20代前半くらいだろうか。
 チェリーク「!?」
 ???「!!」
 その男性を見て、チェリークは一歩後ずさった。
 相手は後ずさることは無かったが、心底びっくりしているようだ。
 ???「これは久しぶりですね、チェリークさん。」
 彼もチェリークと知り合いらしく、気軽に挨拶を交わしてきた。
 しかし対する彼女は、
 チェリーク「・・・お久しぶりです、スチュアートさん。」
 いつもよりいっそう表情を硬くして返事をした。
 マヌスと会った時と、明らかに態度が違うことが分かる。
 
 数分前、スチュアートがヒーラーの家に入ってきた。
 魔法学校の教師である彼は、生徒がちょっとした切り傷を負ったということで、
 マヌスに薬を借りに来たのだそうだ。
 マヌスは手が離せなかったので傷薬のある棚の場所だけを言った。
 その時彼は竜義に簡単な挨拶をしてきたが、別に嫌な感じはしなかった。
 では何故、チェリークは微かに強張った表情をしているのであろうか。
 まるで、何かに気づかれるのを恐れるかのように。
 スチュアート「おや、チェリークさん。
 怪我をされているみたいですけど、大丈夫ですか?」
 笑顔を崩さずにスチュアートは言った。
 チェリーク「・・・大丈夫です。治療を受けるほどではありません。」
 スチュアートから目をそらしながらチェリークは答える。
 そんなわけがない。たとえ重症でないとしても、決して軽い傷ではないのだ。
 竜義「大丈夫なはずがないだろ。
 外見は大したこと無いように見えるかもしれないが、左手の火傷は隠し切れない。
 早く治療しないと、一生剣を握れなくなるかもしれないんだぞ。」
 チェリークの左腕を掴んで否定の言葉を言った。
 当然だ。傷を負ったままの仲間を心配しない人間が何処に居る。
 チェリーク「このくらいの傷なら、体力さえあればすぐに治せます!」
 竜義「ぬかせ!マナの消費もしているその身体で、自然治癒を頼るな!」
 チェリーク「夜である今、マナの回復だってできますよ!」
 竜義「それでもマナが完全回復するのには時間が掛かるだろ!
 マナの回復の前に、左腕が壊死するぞ!」
 チェリーク「竜義さんほど重症ではなかったのですから、
 そんな簡単にはなりません!」
 2人はその後も数分間、言い合いを続けていた。
 竜義「頑固な奴だな・・・。」
 このままではいつまで経っても終わらないので、最終手段に出ることにした。
 竜義「チェリーク、一つだけ選ばせてやる。」
 チェリーク「な、何ですか??」
 竜義「素直に治療を受けるか、気絶して治療を受けさせられるか、どっちがいい?」
 チェリーク「それは・・・。」
 彼女の左腕は竜義に掴まれている。
 おまけに、さりげなく彼の剣も抜刀寸前の状態だ。
 これ以上抵抗しても無駄だと判断したのか、チェリークは小さくため息をついた。
 チェリーク「分かりました、治療受けます・・・・・・。」
 今まで2人の様子に唖然としていたマヌスだったが、我に返って口を開いた。
 マヌス「よし、では今日はもう遅いからここに泊まりなさい。
 今すぐにやりたいところだが、さすがに疲れたのでね。
 その怪我なら朝一番で治療すれば完治できるだろう。」
 スチュアートはいつの間にか居なくなっていて、だから空気が凍らずに済んだ。
 2人はマヌスの言葉に甘えさせて貰うことにした。

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 こんばんは。
 初めにお詫びしたいことがあります。
 前回の記事をお読みの方はお分かりだと思いますが、
 マヌスをヌマスと書いてしまいましたorz
 指摘されるまでは気づきませんでした・・・。
 今は修正をしましたので、このことについてはどうかお許しを。
 私、NPCの名前間違えることよくあるんですよね><
 例えば、G1に出てくるマウラスをマラウスと読んでいたり、ダンカンをダンガンと読んでいたり・・・・。
 次からはしっかり名前を確認してから記事を書くことにします。
 それと、今回ss入れるの無理でした。場面が微妙でしたので・・・。
 なるべくこういうことが起きないように状況を考えなくてはなりませんね。
 さて、そろそろこれで失礼させて頂きます。
 7話からは少しシリアスな場面が出てきます。
 どのような内容になるのか気になる方は、引き続き見て下さると嬉しいです。
 それでは、また^^
ーダンバートンへー
 真夜中だと言うのは竜義の勘違いだったようだ。
 体力回復のためにもうしばらく休んでいたのだが、夜は一向に明けない。
 もしかしたら、まだ夜になったばかりなのかもしれない。
 とはいえ、おかげで竜義とチェリークの怪我は順調に治っていった。
 チェリーク「大分治られたようですが、まだ完治したとは言えません。
 ヒーラーの方に診て頂く必要があります。
 今の私では、これが限界のようなので・・・すみません・・・・・・・。」
 チェリークはひどく落ち込んでいた。力が及ばなかった自分を、攻めているのかもしれない。
 ビオ「まあ、ここまで来たんだし、大丈夫でしょ。」
 竜義「まったくだな、早くヒーラーに行って傷を治しに行くか。
 そうしたら、次の仲間を探しに行こう。」
 チェリーク「は、はい・・・・。」
 返事をしたものの、チェリークはしばしの間俯いていた。
 ビオ「それにしても、いきなりあんな強い魔族に遭遇するとはね〜。
 ティルコネイルに行くのはちょっと考えたほうがいいね。」
 もしこのままティルコネイルに向かおうとしても、またあの魔族に襲撃される可能性もある。全員ともまだ体力が戻りきっていない今、そうせざるを得ない。
 チェリーク「だとすると、近くにある町・・・『ダンバートン』へ向かうべきかな。
 ヒーラーの家もあるし、竜義さんの治療もしてもらえるはず。」
 この近くには「ダンバートン」と言う町がある。そこはいつも人通りが多く、活気に満ちているのだそうだ。
 そこで一旦、3人(2人と1体)はダンバートンにあるヒーラー家に向かうことにした。
 チェリークが手伝ってくれたおかげで、竜義も何とか歩くことが出来た。
 道中で出現したクマやオオカミ、ウィスプなとはすべてビオが片付けてくれた。
 通常のスプライトにはありえないことだが、気にする余裕は無かった。
 時間はかかったものの、1時間くらいでようやく竜義たちはダンバートンへ到着した。

 竜義「ここがダンバートンか・・・。」
 彼が今までここに来たことがあるのかは分からない。
 だが記憶の無い竜義にとっては、初めて来たも同然だ。
 竜義「随分と賑やかな場所だな・・・。」
 入り口に立っただけで、人々の楽しそうな話し声が聞こえてくるのだ。
 チェリーク「私たちが見つかったら、大騒ぎになりますね。」
 ビオ「そうだね〜、我は念のため姿は消しておくよ。」
 そう言うとビオの姿はまるで水に溶けてしまったかのように、跡形も無く消えた。
 とりあえず町の人に気づかれないように、外壁の内側にある細い道を慎重に通っていき、運よくヒーラーの家までたどりつけた。
 静かにヒーラー家のドアを開けると、
 ???「っち、そろそろ休めると思ったのに・・・誰だ?」
 ぶっきらぼうな、しかし特に怒りを感じない声が聞こえた。
 チェリーク「マヌスさん、お久しぶりです。」
 チェリークは声を発した者と知り合いらしく、冷たげではあったがその人物の名前を呼んでいた。
 マヌス「ん?その声はチェリークか??」
 奥から出てきたのはいかにも筋肉質な男性だった。
 ヒーラー服を着ているので分かりづらいが、その体格の良さから判断することは可能だ。
 マヌス「・・・!?おまえら、というかそこの少年、その傷はどうした!?」
 竜義の姿をみて、マヌスは慌てて駆け寄ってきた。
                   mabinogi_2009_11_01_003.jpg
 マヌス「何があったのだ!?」
 竜義「すまないが、俺達を治療してもらえないか?」
 細かい事情を話している暇は無い。こうしているだけでも、かなりつらい。
 マヌス「あ、ああ分かった!まずはお前からだな。」
 竜義のために薬品や包帯を取りにいこうとして、ふとマヌスはチェリークを振り返った。
 チェリーク「あ、私は外に出ていますね。」
 チェリークはそう言い残して、さっさと外へ出て行ってしまった。
 マヌス「まて、お前もまだ傷がっ・・・行きやがったか。
 まあ、すぐに帰って来るだろうな。」
 ため息をついて、マヌスは竜義を治療し始めた。
 いささかチェリークの行方が気になったが、今は大人しく治療を受けようと思った。

 ダンバートンの北にある、小さな建物。
 この場所に来た途端、人々の声は聞こえてくるのにすごく静かな感じがした。
 とても神聖な雰囲気のあるここは、聖堂だ。
 ???「さて、そろそろ私も寝ようかな。」
 両腕を上にして背伸びをする女性が聖堂の入り口に立っている。
 美しい女性だった。
 人間にはほとんど見られないピンク色の髪は自然と惹かれるほど綺麗で、肌も白い。
 彼女に好意を持つ男性も少なくはないはずだ。
 それでも淫靡さを感じさせないのは、彼女が着ている黒い服のおかげであろう。
 そう、彼女は司祭なのだ。
 すでに今は真夜中をすぎている。いつもよりも遅くなってしまった。
 聖堂周辺にゴミなどが落ちていないかしっかりチェックし、他に訪問者が居ないのを確認して、聖堂を閉めようとしたその時。
 チェリーク「こんばんは、クリステルさん。」
 少女の声が聞こえた。
 クリステルと呼ばれた女性は、チェリークを見て驚き、嬉しそうな顔をした。
 クリステル「チェリーク!お久しぶりね〜。」
 ゆっくりとした足取りで、2人は近づいた。
 チェリーク「はい、お久しぶりです。」
 答えるチェリークも、わずかだが嬉しそうな顔をしている。
 しかし、
 クリステル「・・・チェリーク、あなたどうしたの??」
 チェリークの異変に、クリステルは気づかずにはいられなかった。
 怪我のことだけではない。
 彼女自身が、ひどく落ち込んでいるように見えたのだ。
 チェリークをよく知っている人だからこそ、わかることだ。
 クリステル「何か、あったのね・・・。」
 軽く俯くチェリークに掛ける言葉は一つしかない。
 クリステル「中へいらっしゃい。話を聞くわよ。」
 今日は眠れないな、とクリステルは思った。
 


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 こんばんは。お久しぶりです。
 はい、突然ですが、この後書きを書き始めたのは何時だと思いますか?
 ・・・およそ午前3時45分・・・。
 いえ、決してずっと起きていたわけではありませんよ!
 実は夜の8時から午前1時30分くらいまで眠ってしまっていたのです・・・。
 「アドバンス回収していない!」ということで少しだけログインしたものの、今さらすることなし;;
 だからといって今すぐ寝れるとは思わなかったので、ちょっとしか書いていなかった記事を仕上げてみました。如何でしたでしょうか?
 またまた長期間更新することが出来なくて、申し訳ありませんでした。
 色々諸事情があったとはいえ、時間空きすぎですね(笑)
 でも、焦らずに少しずつ進んでいこうと思います。
 ご心配なく。物語は確実に(脳内ですが)完成してきています。
 久しぶりに文章書くと、けっこうしんどく感じますね。
 あと、今回のss構成悪いですねorz
 次回はもっとましになります〜。
 表現とか、考えるのは意外と難しいものです。でも頑張ります!!
 それと、夜遅くまでss撮影に協力して下さった竜義さん、
 本当にありがとうございます><
 さて、本日はこれで失礼させて頂きます。
 進みの悪い物語ですが、どうか最後までお付き合いをお願い致します。
 それでは、また^^
物語に出てくる登場人物たちの主な紹介です。(例外もありますが大抵NPCは除きます。)
現時点で皆様がわかっていることだけをまとめとして書き込んでいますので、話が進むにつれて少しずつ内容が変わっていく予定です。
定期的にご覧になって、よりその人物に親しみを持って頂けると嬉しいです。(早く続きを完成させないとorz)
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(救世主とその仲間)
ー竜義ー
エリンのある一人の女神が定めた『救世主』と呼ばれる者の一人(らしい)。
常に冷静で、戦いにも落ち着いて対処できると思われる性格の少年。
魔族の陰謀によってラビダンジョンの別空間に封印されていた。
封印される前の記憶は一切失っている。
唯一持っていた青い両手剣の正体も不明。
眠りから覚めた直後に魔族と交戦したが、すぐに倒されなかったことから戦闘能力は高いことがわかる。
自らの封印を解いてくれた、「チェリーク」という少女に懐かしみを感じていることを疑問に思っている。
チェリークの頼みから半信半疑ながらも使命を果たすため、そして自身の記憶を取り戻すために『残りの救世主たち』を探すことになる。
旅を共にしている謎のスプライト「ビオトープ(ビオ)」とは相性が悪い?

ーチェリークー
「竜義」の封印を解いた少女。
女神の願いにより、全ての『救世主たち』を探し出し、エリンの危機を救う役目を持った彼らを導く『導き者』(らしい)。何へ導くのかは今のところわかっていない。
常に無表情でいることが多く、周りの人々には冷たいと思われることがしばしばだが、初めからそうだったわけではないようだ。
その証拠に、打ち解けている人物の前では時々表情を出すことがある。
何故「ビオ」がいつも傍に居るのかは不明。
水色の二刀流の剣を愛用している。
彼女の力は極端に不安定で、強力な攻撃はあまりできないそうだが、この理由も不明。
「竜義」や他の救世主たちのことを前から知っている様子が見られるが、彼らとどういう関係があるのかはこれもまた不明。とにかく不明だらけである(結論)。

ービオトープー
通称ビオ。他には見られない、極めて珍しい翡翠色のスプライト。一応女性型。
人間と会話をすることが可能で、チェリークといつも一緒に居る。
結構明るい性格で、人を励ます光景がよく見られる。
チェリークの力の秘密の鍵を握っているように思われる。
竜義とは相性が悪い?

(魔族)
ーアルファルクー
人間の身でありながら魔族として生きている少年。
持っている力は強大で、熟練した戦士でも苦戦するほど。
自分の敵だと判断した場合、素人相手でもためらいなく抹殺するであろう。
何故か竜義と容姿が非常に似ている上に、竜義と同じ質の剣を所持している。
ただし色は青色ではなく、まるで血を滲ませたような紅色である。
しかも竜義に何か恨みを持っているらしく、彼を殺すことこそが目的のように感じる。
どうやら竜義、チェリーク(とビオ)両者の秘密を知っているらしい(?)
竜義を封印していたのは、アルファルクたちだったように思われる。

ーエアウォークー
アルファルク同様、人間の姿でも魔族を名乗っている女性。
常にアルファルクと共に行動している。
戦闘の腕は相棒ほどではないが、かなりのものだということが分かる。
少し気が短い性格で、相手に傷を付けられた場合、数秒感情に任せて攻撃してしまう癖がある。
理由は分からないが、チェリークと同じ剣(色は赤)を持っている。

(その他)
ーアーリアルー
竜義が瀕死の重症になった際に『生と死の狭間』で出会った謎の人物。
昔の竜義のことをよく知っているらしく、かなり親しげに話しかけてきた。
黒い大きな羽根に、輝く鎧を纏った神々しい姿をしていたが、本来の姿ではないらしい。
正体は不明。

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